
公園を散歩していたら、地面が葉っぱでおおいつくされている。

近づくと、かしわ餅で馴染み深い「柏の木」の葉っぱだった。
このところの強い風で吹き飛ばされたのだろう。
本来は緑から褐色らしいが、この時は大部分の葉っぱの裏が青味がかっていて、美しく、また高貴な色合いに見えた。

葉の一枚の近くに黄色い花が見える。
11月27日で風は冷たい。雪が降ってもいいくらいの寒さだ。
なんの花かと近づくと、タンポポだった。
この一輪だけ。大きな葉っぱに守られていたのだろうか。
陽ざしは暖かいから、芽を出したのだろう。

若い芽だからか、初々しく、しかも力強さがある。
タンポポは、とんでもない時期に花を見かけることがある。
よく野生の花の種は、一斉に芽を出さないで、早い芽、遅い芽があると聞いたことがある。
生き残る知恵なのだろうか、あるいは本能的な要素が遺伝子に組み込まれているのだろうか。
果たして綿帽子をつけるまでに雪に覆われることはないのか、と余計な心配をしてしまう。

柏の木は、新芽が出ないと古い葉が落ちないそうで、「代が途切れない」ことから子孫繁栄の象徴である。
柏餅の葉だけでなく、神職の家紋としても有名だそうだ。
九州から北海道まで自生し、樹皮はタンニンを多く含む。また防火性が高いらしい。
家具や建材として使われるそうだが、<これは柏の木で作った家具だよ>という場面に出合ったことはない。
種は、総称としての「どんぐり」の一つで、長さは2センチほど、帽子が大きいのが特徴だという。
5から6月に、黄緑色の花をつける。雄の花は10センチほどの長さで垂れ下がるといい、そんなにきれいなものではないだろうが、確かめてみたいものだ。
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