
きれいな花を見つけました。紫蘭(シラン)です。
去年も見ていますが、改めて紫蘭は美しいですね。英語名は Hyacinth-orchid です。
蘭といえば、高貴な感じです。
十代のころ、青紫色の花をつけたデンドロビウムと単黄色のシンビジウムを購入した経験があります。どちらも翌年、鉢いっぱいになったので株分けしたのですが、花を咲かせることができませんでした( ̄口 ̄∥)。
紫蘭はラン科の植物です

花を見ると「ラン」の特徴が現れています。紫のランということで「紫蘭」シランの名前となったそうです。
インターネットで調べると、「福島県以西から南が自生地」と書かれていますので、ひょっとしたら秋田市の紫蘭は園芸種として、それも寒さに強い品種として作られたのかもしれません。あるいは、地球温暖化の影響で秋田の寒さでも自生できるようになったのかもしれません。
雪があまり降らない地域の人にとっては、雪は冷たく、とても寒いという印象でしょう。冬の風は身に沁みますから。特に猛吹雪のニュース映像を見ると、その感じがしますよね。
でも、雪国育ちの者にすれば、秋田市内は雪が積もっていても、太陽が明るくサンサンと輝く日中はつららが溶けていきますし、子供たちは小山で元気にそり滑りもしています。
雪国であっても、寒い時だけではなく、暖かい日もあるんです。それに「雪の下キャベツ」のように、雪が布団のようになって寒さを防いでくれます。横手の「かまくら」も、中に入ると、ほっこり暖かいです。紫蘭も、雪の下で春を待ち、初夏にきれいな花を咲かせてくれます。
特徴は、花が美しい赤紫色、そして蘭独特の花の形です

公園では、紫蘭の周辺には樹木がありません。両脇は、道路や遊歩道であるため実に日当たりが良い場所です。
草丈は以外に高く、30センチから50センチほどにもなります。葉もしっかりしています。
丈夫で育てやすいためガーデニングによく用いられています。古くから園芸植物として親しまれています。
鉢植えでも庭植えでも楽しめますし、蘭を育てるなら絶好の品種でしょう。種子の発芽率が高いので、種で容易に広がっていくようです。
ランと聞くと栽培が面倒と思われがちですが、紫蘭ほど様々な場所で栽培され、多くの人に愛されている植物は少ないようです。
シランの花言葉

シランの花言葉は
「美しい姿」
「あなたを忘れない」
「変らぬ愛」
などです。
5月から6月の初夏にかけ、赤紫や白、ピンクの花を咲かせます。いろいろな品種があります。
暑さ寒さに強く、気温が低くなると生育が止まりますが、春になると株元から再び新しい葉を茂らせます。葉っぱは比較的大きいサイズです。
非常に丈夫で、植えっぱなしでも元気に育つほど繁殖力が旺盛なため、庭植えや鉢植えとして幅広く愛されています。
非常に丈夫なのも大きな特徴

シランは非常に丈夫です。
秋田市では冬はもちろん積雪がありますが、特別な手入れをしなくても、春になると芽がでてきて、6月1日には満開になっていました。
数本咲いている所や、2メートル四方も大群落を作っている場所もあります。
初心者でも育てやすいということで、日当たりと水はけの良い場所を選び、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて管理すれば楽しめます。
古(いにしえ)の世界から親しまれる多年草

シランは古くから親しまれている地生蘭の一種で、自生している多年草です。
“平安時代、日本の庭園や武家屋敷の庭に植えられ、文学作品にも登場した”と幾つかのサイトで紹介されていました。
『万葉集』にあるかと探しましたが、見つけることができませんでした。新古今集などには出てくるのかもしれません。あるいは「紫蘭」ではなく「紫の蘭」「紫の花」などの表現かもしれませんね。
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上記を訂正です。
万葉集の時代には、紫蘭は「蕙(けい)」という名前で詠まれていました。
大伴家持(おおとものやかもち)が春の庭に咲く紫蘭を愛でる歌を詠んでいます。
鴬の 鳴き散らすらむ
春の花 いつしか君と
手折り挿頭さむ
文章には、
「蘭蕙(らにけい)叢(くさむら)を隔て、琴樽用(つか)はるること無けむと。」
とあります。
(引用:http://www3.kcn.ne.jp/~katoh/nature/siran/index.htm)
かつては、その美しさと高潔さから、儒教思想や文学の中で多くの詩人がその美しさを詠んだと言われます。お寺をお参りしたとき、庭にもひっそりといきづいているのかもしれません。
明治から大正にかけて活躍した歌人・詩人の北原白秋は、紫蘭をテーマにした短歌をいくつか残しています。
うしろ向き雀紫蘭のかげに居りそこにこぼるる朝日の光
(北原白秋 大正6年6月1日「文章世界」12巻6号)
紫蘭咲いていささか紅き石の隈目に見えて涼し夏さりにけり
(北原白秋「雀の卵」)
石のべの紫蘭の莢に来て光る蜻蛉の翅も小さうなりにけり
(北原白秋 昭和8年4月1日「短歌研究」2巻4号)
上記は、「しろいくま」さんのサイト https://note.com/syokubutsu_tanka/n/n84e5dc5947ac からの引用です。
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