
「日本の伝統的なお祭りを、一度は現地で体感してみたい」
そんな旅好きの方におすすめしたいのが、
秋田県鹿角市で毎年8月19日・20日に開催される「花輪(はなわ)ばやし」です。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されたこの祭りは、
豪華絢爛な屋台(ヤマ)、
胸に響くお囃子、
そして町全体を包み込む熱気が魅力。
観光ガイドでは伝えきれない「生でしか味わえない感動」が、ここにはあります。
今回は、実際に現地で撮影した写真とともに、花輪ばやしの魅力をご紹介します。
開催日と場所、駐車場

開催日: 毎年8月19日〜21日
場所: 秋田県鹿角市花輪市内
JR鹿角花輪駅周辺
アクセス:
東北自動車道「十和田IC」から車で約10分、
またはJR花輪線「鹿角花輪駅」下車
■2025年の交通マップ
2025年は、駐車場は、
➊道の駅あんとらあ
❷JR鹿角花輪駅近く
❸市場 となっていました。
今年は公式ホームページで確認してください。

「花輪ばやし」とは?

「花輪ばやし」は、秋田県鹿角市に約500年以上受け継がれてきた伝統ある祭りです。
10町内が所有する豪華な屋台(ヤマ)が町を巡行し、
屋台の上では太鼓・笛・三味線・鉦(かね)が美しい音色を奏でます。
2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録され、
日本を代表する祭礼文化として世界からも注目されています。
その屋台ですが、写真を横から撮って初めて気づきました。
➊.動かすのは人力でした。前進、回転すべてのパワーは人です。
❷.そして、小太鼓をたたく若者は地面を歩いての演奏でした。これには、びっくり!
❸.笛、三味線、大太鼓の演奏者は屋台に座っています。
若者のパワーが存分に感じられますね!
花輪駅前に集結。10台の屋台は圧巻!

夕暮れが近づく頃、花輪駅前には10町内の屋台が続々と集まり始めます。
横一列に並んだ豪華な屋台は、まさに壮観。
金色の装飾が夕日に照らされ、提灯に灯りが入ると幻想的な雰囲気へと変わっていきます。
写真では伝えきれないほどの存在感で、
目の前に立つと思わず息をのむ美しさ。豪華です。
駅前広場に設置された観覧席と、その周りの多くの観光客は、期待に胸が高鳴ります。
心を震わせるお囃子の音色

「花輪ばやし」最大の魅力は、やはりお囃子です。
屋台の上では
• 力強く響く太鼓
• 澄み渡る笛の音
• 優雅な三味線
• 軽快な鉦(かね)のリズム
それぞれが美しく重なり、一つの音楽を作り上げます。
若者が全身を使って太鼓を打ち鳴らす姿は迫力満点。
汗を流しながら、一心不乱にリズムを刻む姿からは、この祭りにかける情熱が伝わってきます。

一方で、笛を吹く人や三味線を奏でる人は繊細で美しい音色を響かせ、豪快さの中にも優雅さを感じさせてくれます。

また、鉦(かね)を軽快に打ち鳴らし、屋台全体を盛り上げようとする女性と若者の存在も印象的でした。
心から祭りを楽しみ、太鼓や笛など奏者と一体となって祭りを楽しんでいる姿は、まさに美しい光景です。
子どもから大人まで参加する温かさ

「花輪ばやし」の魅力は、地域全体で受け継がれていること。
屋台の前では、女性や子どもたちが流麗な町踊りを繰り広げます。
涼しげな着物をまとい、赤い扇子を手に優雅に舞う女性の踊り手たち。
また、親に付き添われて踊りをする子どもたちの姿も微笑ましい。世代を超えて祭りが受け継がれていることを感じます。
観光客も地域の人も一緒になって祭りを楽しむ光景は、とても温かく印象に残りました。
屋台グルメも旅の楽しみ

町内と駅前を結ぶ通りなど、歩いていると、お囃子の音とともに漂ってくる香ばしい匂い。
たくさんの屋台が並び、
• 焼きそば
• たこ焼き
• かき氷
• 牛串
• 地元グルメ
など、思わず立ち寄りたくなるお店が続きます。
片手に屋台グルメを楽しみながら、美しい屋台や踊りを眺める時間は、夏祭りならではの贅沢です。
子どもたちの笑い声や店主の元気な呼び込みも重なり、祭り全体が活気に包まれていました。
夜になると祭りはさらに幻想的に

日が暮れると、提灯に明かりが灯り、「花輪ばやし」は昼間とはまったく違う表情を見せます。
「花輪ばやし」と大きく書かれた提灯が夜空に浮かび上がり、屋台の金色の装飾はさらに美しく輝きます。
駅前では祭りの代表者たちが整列し、青いライトに照らされた姿はどこか神秘的。
歴史ある祭りの重みと誇りが感じられる瞬間でした。
夜風に乗って聞こえてくる笛の音は昼間よりも一層澄み渡り、幻想的な時間がゆっくりと流れていきます。
実際に訪れて感じたこと


写真では屋台の豪華さや踊りの美しさは伝えられても、
胸に響く太鼓の振動や、笛の音色、会場全体の熱気までは伝えきれません。
だからこそ、この祭りはぜひ現地で体感してほしいと思います。
祭りを支える人々の真剣な表情。
沿道から送られる大きな拍手。
地域の皆さんが一つになって作り上げる空気。
そのすべてが旅の思い出として心に刻まれます。
祭りのハイライト


祭りは3日間に渡って行われるため、主なハイライトを、公式ホームページから紹介します。
詳しくはhttps://www.hanawabayashi.jp/hanawabayashi/pickup/
撮影したのは、駅前運行開始の2時間ほど前から。
駅前から歩くと通りにぶつかりました(谷地田町、大町付近)。
運行する屋台と手踊りを見ます。
そして屋台を追いかけながら駅前に向かい、
駅前運行を撮影しています。


出典:鹿角市のホームページ
https://www.city.kazuno.lg.jp/material/files/group/1/R5-988-hanawabayasi.pdf
■8/19 駅前運行
時間帯:19:50頃
夕焼けの名残の中、各町内の屋台が本ばやしの音と共に駅前広場へと向かいます。
スタートから約2時間後に、十の屋台が駅前広場に集合。
町踊りも披露され駅前は祭り特有の熱気に包まれます。
屋台の豪華さと迫力あるお囃子の音色、
そして演奏する人の気迫が見事に調和した
花輪ばやしの第一の見どころと言えます。
■8/20 稲村橋詰
時間帯:2:05頃
枡形に詰めるため、いったん十の屋台は稲村橋に整列します。
■8/20 朝詰(あさづめ)
時間帯:3:15頃
20日未明、暁闇をついて行われる朝詰は、花輪ばやし最大のみどころです。
華麗な屋台が若者たちの手によって町内をねり歩き、枡形と呼ばれる神輿の控え所に詰める様は、まさに豪華絢爛。
途中、他町内を通過する際、町内の代表による「町境の挨拶」が行われます。闇間に響く本囃子の太鼓の音に町中が興奮のるつぼと化します。


■8/20 駅前運行
時間帯:20:40頃
祭り2日目も鹿角花輪駅前へ全町内が集結し、
熱い演奏と優雅な踊りを観光客の皆さまへ披露いたします。
■8/20 赤鳥居詰
時間帯:23:35頃
そして赤鳥居へ詰め、サンサ。これでこの年の花輪ばやしの祭典の幕がおろされるのです。全町が解散するのは21日の未明です。
問い合わせ先
花輪ばやし祭典委員会事務局
秋田県鹿角(かづの)市花輪(はなわ)字中花輪29
TEL:0186-22-6088 FAX:0186-23-2571
まとめ|一生に一度は訪れたい東北の祭り


「花輪ばやし」は、
豪華な屋台、
お囃子の美しい音色、
地域の温かな人々が一体となって作り上げる、
まさに日本の夏を代表する祭りです。
北東北の内陸部に、こんなにも豪華絢爛な文化が残っているとは驚きです。
「花輪ばやし」は花輪の産土神(うぶすながみ)、幸(さきわい)稲荷神社の祭礼ばやしとして19,20日の両日、盛大に奉納されるものです。フランスや米国、中国でも公演して高い評価を受けています。
10町内10台の総漆塗りの屋台が若者の熱気あふれるお囃子に乗って夜通し町を練り歩く行事。
起源は平安末期と言われ、「日本三大ばやし」のひとつに数えられています。


「花輪ばやし」の見どころ
- ユネスコ無形文化遺産に登録された歴史ある祭り
- 花輪駅前に並ぶ豪華絢爛な屋台(ヤマ)
- 太鼓・笛・三味線・鉦が織りなす美しいお囃子
- 子どもから大人まで参加する伝統文化
- 活気あふれる屋台グルメ
- 夜になると提灯が灯り幻想的な景色へ変化
旅先で「本物の日本文化」に出会いたい方には、心からおすすめしたい祭りです。
今年の夏は、ぜひ秋田県鹿角市を訪れ、「花輪ばやし」の迫力と美しさを五感で味わってみてはいかがでしょうか。
花輪ばやしのすべてが分かる小冊子『花輪ばやし』が公開されています。
じっくり読みたい方は⇒magazine-39-web







